緑の日本語学教本
著者は現代日本語学を代表する研究者の一人である。しかし地位や名声には恬淡としているので、学界ではそれほど目立っていないかもしれない。いかにも「学究」という、いまでは珍しい昔気質の研究者である。といってもその知識は古典の日本語のみならず、最新の言語学をもカバーしており、その鋭い洞察力や研究にかける情熱は日本語学界では有名である。
研究では妥協を許さず、人にも自分にも厳しい。したがってこの本の内容の信頼度は非常に高い。ただその信頼性の高さを感じさせないとっつきやすさがある。パッと見、脱力するようなレイアウトだが、これは著者が多くの入門者が手に取りやすいようにとの配慮で、中身は本格的である。
従来の教科書にありがちな詳細な説明を脱し、最低限必要な項目だけを厳選した教科書。
経験の浅い教師でも教えられるように要を得た教師用指導書もある。著者は大学教員にもかかわらず、初めての講義には教案を作って臨むほどの几帳面さでも知られている。
言葉にできない〜小田和正コレクション
曲目リストをちらりと見ただけで名曲揃いなことはわかります。
甘かった。
聴いたら想像をはるかに上回ります。
キラキラのほっこり感直後、言葉にできないのイントロでがつんと心臓を揺さ振られます。
私は仕事で卒園式にも使いました。
プレゼントにも素敵だと思います。
The Best Year of My Life
4人時代のオフコースから聴き始めた世代です。
やっと、この歳になって、「恋人たちのように」の歌詞が身に染みるようになりました。小田さんて、ほんとすごい歌詞を書いていたのですね。
小田さんセクシー!!と男の私でも思うのですから、女性のファンはたまらないんでしょうね…
「君が、嘘を、ついた」なんてシングル盤で何百回聴いたでしょうか?
シングル盤のほうは、もろ、コンピュータ・ドラムの音ですが、アルバムだとMIXが少し違って、少しだけ生っぽくなっていますね。
ギターソロが終わってのコーラスの直後のサイレン風のシンセの音がたまらなく好きですね!
この頃のオフコースが一番ロック・バンドしていて好きですね。
「The Best Year of my Life」ツアーのビデオがあったらDVDで出してくれないかな~。
ruin―緑の日々 (リンクスロマンス)
(カレスがまたつらい目にあったらどうしよう)と一ヶ月近く恐くて手に取れなかったのですが、ようやく読みました。
もうひたすら切なくてつらくて悲しくていとおしくて、ハッピーエンドのカタルシスをイヤと言うほど味わえました。
前作「ruin〜傷」とあわせてぜひおススメしたい作品です。
うまく嵌れれば、ものすごい幸福感を味わえると思います。
前半はカレスの幼児退行ぶりの痛々しさと無垢な愛らしさに、ガーディ目線で癒されつつ見守り・・・
後半、カレスの自我が戻ってからは、双方に肩入れしてしまって、心理描写には交互に涙する始末。
こんなに泣かされたのは久しぶりです。
二人の傷が痛い。
こんなに愛しているのに、抱きしめさせてくれるのに、寝言でほかの男への告白を聞かされるガーディ、切なすぎる。
(愛していると、好きだと一言でいいから言ってくれ)と願い続けているのに、それを限界まで耐えるガーディ、すごすぎる。
カレスが自分を愛していなくても、自分はカレスを愛すると誓っていて、その地獄に甘んじてのた打ち回るガーディがもう、見ていられないくらいかわいそうで涙が止まらなかったです。
そして、カレス。
「お前が一番好きだ、大切だ」と言われていた人間を失って、愛を信じることを恐れてしまう彼に共感しまくりでした。
ガーディを好きであると告げることは、自分の心変わりを認めること→やがて来るガーディの心変わりをも認めること。
どれほど強く愛されても求められても、常に失ったときのことを考えてしまうカレスが、どうやったらガーディを信じる勇気を出せるのか、何がきっかけになるのか、ドキドキしながらページをめくりました。
ああ、もう本当に、この二人、大好きです。
二人がめぐり合えてよかった。
蛇足ですが、ガーディの親友役の方のビジュアルがとっても好みだったので、当て馬かと期待したら全然違いました〜
あれは期待しちゃうって!笑)
Movie The Best Year Of My Life [DVD]
おもしろかったのはファーストシーンのベストイヤーのジャケットのとおりに看板(?)を描いているジロー氏と3人でした。
松尾氏は主役ではありませんが、バナナを食べるという重要な役を要所で展開しています(笑)
高木沙耶、田中美佐子、武田鉄也らがオフコースの演技をサポートしています。
ちなみに当時MTVで放送されていた「夏の日」はラストが違うんですよ。