利休にたずねよ
ヒットでした!
掌編から完成された一つの話に形成されていく過程に引き込まれます。
一人一人のキャラクター付けもとてもよくなされていて、魅力的です。
また、全ての謎が解き明かされない緊張感がラストのシーンまで続き、まるで映画を見ているような気持になりました。おススメです!
利休にたずねよ (PHP文芸文庫)
物語は利休切腹の瞬間ときから時間を遡さかのぼっていく。最後は戻って切腹直後。非常に斬新な構成で次々とページをめくらずにはいられません。若き利休が恋こがれた高麗の女性が所有していた緑釉の香合。切腹までしてかばった緑釉の香合と恋こがれた高麗の女性との想い出。そこまで恋焦がれる女性に出会ってみたいです。それにはまず茶道から始めなければ・・・
利休にたずねよ
火天の城 (文春文庫)
久しぶりに、歴史小説の醍醐味を堪能させてくれた作品です。
織田信長の安土城を建設した大工棟梁親子の物語で、
建築ディティールの書き込みも去ることながら、
安土城完成まで、山あり谷ありの波瀾万丈。
ずっとハラハラしながら引きこまれてしまいました。
残念なことに、第132回直木賞には、
決戦投票で落ちたようですが、
受賞してもいいだけの値打ちはあると思います。
これだけ楽しめる歴史小説は、司馬遼太郎以来です。
この作者の将来に、大いに期待しています。